2016.07/27 [Wed]
「心理療法個人授業」２
心理療法個人授業 (新潮文庫)
河合隼雄が先生で
南伸坊が生徒となり
心理療法を学んでいくという
本の紹介の続きです
河合先生によると
戦時中には
ノイローゼの患者なんかいなかった。
拒食症も過食症もなかった。
貧乏を脱出して金持ち国になってみると
いろんな問題が出てきた。
不幸の原因が貧乏にあると思って
やっと金持ちになってみたら
ひょっとして金持ちになったのが
不幸の始まりだったかもしれない。
「貧しいながらも楽しい我が家」
ではなく
「貧しいもんだから楽しい我が家」
が正解かも知れない。
ノイローゼも家庭内暴力も拒食症もゼイタク病。
でもゼイタクでも本人は苦しい。
それではどうしたらいいのか？
先生は
「金持ちになった分だけ
つまり物が豊かになった分だけ
心の方も努力しないといけない。
それを今まで怠りすぎていた。
貧しくしないと心がサボってしまう。
これに見合うことをやらなきゃいけない」
と説かれていました
続く
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